2026年7月の中古車市場は、ひとことで言えば「全体は安定、個別ではじわりと強い」1ヶ月でした。当社独自の市場分析データから、市場全体の傾向と人気車種の値動きを整理します。夏のボーナス商戦後の相場感をつかみたい方の参考になれば幸いです。

2026年7月の概観:相場は横ばい圏で安定

まず市場全体の動きです。当社の分析データでは、7月の相場は次のような姿でした。

分析対象台数(参考)価格の中央値(参考値)
2026年5月約54,000台約190万円
2026年6月約55,000台約188万円
2026年7月約54,000台約190万円

中央値は3ヶ月連続で 185〜190万円のレンジに収まっており、市場全体としては大きな騰落のない安定した推移です。流通量も横ばいで、需給バランスが崩れる兆候は見えていません。

※ 数値はいずれも当社分析による参考値です。実際の取引価格は車両状態・地域・季節により変動します。

軽自動車市場の動向:主力モデルがじり高

軽自動車では、主力モデルの一部に上昇の動きが見られました。

車種6月中央値7月中央値動き
N-BOX115万円130万円
ハスラー101万円120万円
スペーシア105万円109万円
タント90万円90万円

N-BOX とハスラーは、高年式在庫の比率が上がった影響も含みますが、中央値ベースで1割前後の上振れとなりました。スーパーハイトワゴン人気は根強く、程度の良い個体から先に動いている印象です。一方でタントは90万円で横ばいと、落ち着いた値動きでした。

コンパクトカー市場の動向:アクア・ヤリスは動かず

車種6月中央値7月中央値動き
フィット120万円138万円
ヤリス140万円140万円
アクア100万円100万円

コンパクトカーはヤリス・アクアが完全に横ばいで、フィットのみ高年式在庫の増加を背景に中央値が切り上がりました。燃費重視のユーザーが多いカテゴリーだけに、相場が急に動く場面は少なく、買い手にとっては選びやすい状況が続いています。

SUV・ミニバン市場の動向:ミニバンに強さ、アルファードは一服

車種6月中央値7月中央値動き
セレナ133万円155万円
ヴォクシー257万円350万円↑(高年式化の影響大)
ハリアー285万円299万円
ライズ186万円200万円
アルファード610万円578万円

ミニバンは全体に強い動きでした。セレナは中央値ベースで2割弱の上昇。ヴォクシーの大幅な上振れは現行型の流通比率が高まった影響が大きいものの、ファミリー層の需要が底堅いことがうかがえます。

対照的に、これまで高値圏が続いていたアルファードは中央値が5%ほど軟化しました。もともと600万円前後という高い水準からの調整であり、崩れというより「一服」と見るのが妥当です。

また、ジムニー(185万円 → 200万円)とジムニーシエラ(257万円 → 263万円)は今月も高止まりが続いています。この2車種のプレミア化については、別記事で詳しく分析する予定です。

8月以降の見通し

例年、8月はお盆休みで商談が動きにくく、相場も膠着しやすい時期です。そのうえで、今年は次の2点に注目しています。

  1. 軽スーパーハイトワゴンの強さが続くか — N-BOX・スペーシアの中央値が7月の水準を維持するかどうかは、秋の相場を占う先行指標になります。
  2. アルファードの調整が続くか — 高値圏からの一服が一時的なものか、トレンド転換かは8月のデータで見えてくるはずです。

購入を検討している方にとっては、相場全体が安定している今は「焦って買う必要はないが、条件の良い個体は早く動く」時期と言えます。

まとめ

  • 2026年7月の市場全体は中央値190万円前後で横ばい安定
  • 軽自動車は N-BOX・ハスラーなど主力モデルがじり高
  • コンパクトカーはヤリス・アクアが横ばいで買いやすい状況
  • ミニバンはセレナなどに強い動き、アルファードは高値圏から一服
  • ジムニー系の高止まりは今月も継続

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