三菱自動車は2026年8月24日、新型クロスカントリーSUV「パジェロ」のティザーサイトを通じて、世界初公開の日程を2026年9月2日とすることを明らかにしました(一次情報は同日発表分、本稿執筆時点=2026年8月27日の情報)。パジェロは日本仕様が2019年に生産終了しており、今回は国内で7年ぶりの復活にあたります。新型の価格や国内発売時期はまだ公表されていませんが、生産終了から時間が経ち供給が増えない中古の旧型パジェロにとって、今回の話題化がどう波及しうるか整理します。

※ 情報の鮮度について:本記事は三菱自動車の公式発表・ティザーサイト(2026年8月24日更新分)を一次情報としています。発表から本記事公開までの経過時間は3日程度で、速報ではなく「意味づけ」を主眼にした解説記事として扱います。新型の車名・世界初公開の方針自体は2026年5月29日に発表済みで、今回はその具体的な公開日程が確定した続報です。

何が起きたか:新型パジェロ、9月2日世界初公開の日程が確定

三菱自動車は2026年5月29日、新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」に決定し、2026年秋に世界初公開すると発表していました。その後8月4日には、悪路走破性と乗り心地の両立を訴求する追加のプレスリリースを公開。そして8月24日、ティザーサイトの更新を通じて世界初公開の具体的な日程が9月2日であることが分かりました。ティザーサイトでは、開発担当者3名(企画・開発・デザイン)のインタビューや、1982年の初代発売から数えて44年となるパジェロの歴史を紹介するコンテンツも公開されています。

時点内容
2026年5月29日車名を「パジェロ」に決定、2026年秋の世界初公開を発表
2026年8月4日悪路走破性・乗り心地に関する追加情報を発表
2026年8月24日ティザーサイトで世界初公開日を9月2日と明示
2026年9月2日(予定)世界初公開

※ 日程は三菱自動車の公式発表・ティザーサイトによる参考値です。国内での発売時期・価格は本稿執筆時点で未公表です。

新型は、ピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに専用開発されたクロスカントリーSUVで、電子制御4WDと統合車両運動制御システム「S-AWC」を搭載します。生産はタイのMMTh(三菱自動車のタイ工場)を予定しており、三菱自動車の加藤隆雄CEOは5月29日の発表時に、三菱自動車らしさを凝縮したフラグシップ商品と位置づけたうえで、今後「パジェロシリーズ」として派生モデルを順次投入する方針も示しています。

「パジェロ」とは:なぜ7年ぶりの復活が注目されるのか

パジェロは1982年に初代モデルが発売され、以降4世代にわたり世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売してきた、三菱自動車を象徴するクロスカントリーSUVです。過酷な走破性を競うダカール・ラリーでは通算12勝を挙げ、悪路走破性と耐久信頼性を実証してきました。

日本国内向けの仕様は2019年8月に生産を終了しており、輸出向け仕様も2021年7月に生産を終えています。三菱自動車自身も今回の発表で、日本仕様の生産終了から国内では7年ぶりの復活にあたると位置づけており、今回の新型は国内市場にとって約7年ぶりのパジェロ復活にあたります。ただし国内での発売時期・価格は9月2日の世界初公開以降に明らかになる見通しで、現時点では確定していません。

中古の旧型パジェロ、相場と流通の実態

ここからが中古車を検討している読者にとっての本題です。当サイトのパジェロの中古車相場ページによると、2026年8月時点の流通台数は259台、価格帯は80万〜480万円、平均価格は194万円です。

中古パジェロの流通台数、年式ごとの分布

年式別に見ると、2012年式が176台と全体の約68%を占め、突出して流通量が多い年式です。これに2013〜2016年式の58台、2017〜2020年式の25台が続きます。走行距離別では10.0万〜15.0万km区間が77台ともっとも厚く、価格帯は80万〜320万円です。逆に0.7万〜2.0万kmの低走行帯はあわせて4台しかなく、状態の良い個体はもともと少数にとどまっています。

※ 台数・価格は当サイト独自の市場分析による2026年8月時点の参考値で、日々変動します。手元の1台の実際の査定額は査定診断ツールでご確認ください。

日本仕様の生産が2019年に終わっている以上、中古市場に出回る旧型パジェロの母数はこれ以上増えることがなく、良好な状態の個体は流通するたびに減っていく構図です。新型の話題が積み重なること自体が旧型の相場を直接押し上げる材料ではありませんが、当サイトのジムニーの中古車プレミア化で見たとおり、生産終了後に供給が先細る本格クロスカントリーSUVは、値落ちしにくい・場合によっては値上がりする値動きを見せることがあります。パジェロも同様の構図に当てはまりやすいモデルといえます。

当サイトの2026年7月の中古車相場動向で見たとおり、中古車市場全体は中央値190万円前後で横ばいが続いています。パジェロ単体の平均194万円はこの水準とほぼ同じですが、年式による価格差は非常に大きく、状態や年式を見極めて選ぶ必要があるモデルです。

読者はどうすべきか

  • 旧型パジェロを予算重視で検討中の方: 流通の中心は2012年式前後で、価格帯は80万〜480万円と年式・状態による開きが大きいモデルです。査定診断ツールで気になる個体の相場感を確認し、狙い目度マップで割安ゾーンもあわせてチェックすると判断材料が増えます。
  • 旧型パジェロの売却・下取りを検討中の方: 生産終了から供給が増えない構造のため、状態の良い個体は今後も相場が崩れにくいとみられます。新型の話題が広がるこのタイミングは、パジェロというモデル自体への関心が高まりやすい局面でもあり、売却先を急ぐ必要は薄いといえます。
  • 新型パジェロが気になる方: 価格・国内発売時期は9月2日の世界初公開以降に判明する見通しです。他の本格クロスカントリーSUVとの比較は車種比較ツールで確認できます。

まとめ

三菱自動車は2026年8月24日、新型クロスカントリーSUV「パジェロ」の世界初公開を9月2日とするティザー情報を公開しました。パジェロは日本仕様が2019年に生産終了しており、国内では7年ぶりの復活にあたります。新型の価格・国内発売時期は世界初公開以降に判明する見通しですが、現行の中古市場に出回る旧型パジェロは2019年の生産終了以降増えることがなく、2012年式を中心とした限られた供給が続いています。新型への注目が高まるこのタイミングは、状態の良い旧型パジェロを検討している読者にとって、相場の変化を注視する好機といえそうです。