ステランティスジャパンは2026年10月7日、ジープの新型「コンパス」を全国の正規ディーラーで発売しました。9年ぶりの全面刷新で、価格は税込520万円から。先代コンパスの中古を探している人、乗っている人にとっての要点は、新型が先代より1クラス上の価格帯に移ったことです。結論から言うと、新型の登場で先代の中古相場がすぐに崩れる可能性は低く、むしろ「新型は高すぎるから先代の中古で」という需要の受け皿になる面もあるとみられます。
※ 情報の鮮度について:一次情報は、ステランティスジャパンが2026年10月7日に出した新型コンパスの発売発表です。発表から5日近くが経っているため、速報ではなく「いま中古で探す人、手放す人にどう結びつくか」を整理する構成にしています。価格・諸元はステランティスジャパンの発表資料と、Car Watch・webCG(いずれも2026年10月7日付)の記載で一致を確認しています。中古車相場はikura-cars.com調べ(2026年10月時点)の参考値です。
新型ジープ コンパスとは 発売の要点
新型コンパスは、先代が日本で発売された2017年以来の全面刷新です。ステランティスジャパンの発表内容を整理すると、次のとおりです。
| グレード | 価格(税込) |
|---|---|
| Altitude | 520万円 |
| Summit | 570万円 |
| Summit Style Package | 590万円 |
| The First Edition(100台限定) | 595万円 |
- パワートレインは1.2リッター直列3気筒ターボと電動モーターを組み合わせた48Vハイブリッドで、システム最高出力は145PS(107kW)。6速デュアルクラッチATと組み合わせます
- 燃費はWLTCモードで19.6km/L
- 駆動方式は、報道各社の記載では全車2WD(FF)です
- 寸法は全長4,550mm、全幅1,910mm、全高1,670mm、ホイールベース2,785mm
- 最低地上高は200mm、渡河性能は408mm
- 荷室容量は550リットルで、後席を倒すと最大1,560リットル
- 10.25インチのデジタルメーターと16インチのタッチスクリーン、ジープ初となる誤発進抑制サポートを備えます
「歴代ジープで最高レベルの空力性能」とされ、フラットなアンダーボディやアクティブグリルシャッターなどを採用しています。限定車の「The First Edition」は専用色「ハワイ」をまとい、100台が同時に発売されました。

先代コンパスとの違い 価格帯が1段上がった
webCGの記載では、新型は先代より全長が150mm、全幅が100mm、全高が30mm大きく、ホイールベースは150mm長くなりました。車格が上がった分、価格も上がっています。
先代は2017年12月の発売時に、Sport、Longitude、Limitedの3グレードで323万〜419万円でした。2.4リッターエンジンを全グレードに積むモデルで、のちに出た限定車でも419万〜465万円の水準です。これに対して、新型の最廉価であるAltitudeは520万円。先代の発売時の最上位と比べて、約100万円高い計算になります。
エンジンは2.4リッターから、1.2リッターターボ+48Vハイブリッドに変わりました。燃費と装備の充実を取る代わりに、先代にあった4WDの設定は、今回の発表では見当たりません。メーカーは新型を「Urban Adventure(アーバン・アドベンチャー)」を体現したモデルと位置づけています。
コンパスの中古相場 いまの水準は
ikura-cars.comのコンパスの相場ページでは、2026年10月時点で流通は441台、平均価格は252万円、価格帯は55〜475万円です。主な年式の動きは次のとおりです。
| 年式 | 台数 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 2026年式 | 44台 | 355〜475万円 |
| 2025年式 | 47台 | 275〜475万円 |
| 2022年式 | 49台 | 175〜395万円 |
| 2021年式 | 89台 | 135〜355万円 |
| 2019年式 | 37台 | 75〜255万円 |
※ 数値はikura-cars.com調べの参考値です。新型の発売直後のため、2026年式の多くは先代の最終型とみられますが、個体ごとに確認が必要です。
新型の最廉価520万円は、中古の最も高い個体(475万円)をも上回っています。中古の2026年式でも355万円からあり、新型との間には少なくとも約165万円の差があります(520万円−355万円)。この差が大きいため、新型の発売が先代の中古の価格を直接引きずり下げる動きは、限定的とみられます。
新型の登場で中古相場はどう動くか
相場への波及は、時期を分けて見るのが現実的です。
発売直後(〜数カ月):新型の納車はまだ始まったばかりで、先代からの乗り換えによる下取り車の流入は本格化していません。この時期は、中古の在庫と価格に大きな変化は出にくいとみられます。
納車が進んだ後(年末〜来春):新型への乗り換えで、先代が下取りに出る例が増えれば、2020〜2022年式を中心に流通が増える可能性があります。流通が増えれば、価格は緩やかに下がる方向に働きます。ただし、先代コンパスは2021年式の89台が最多で、全体の流通441台のうち特定の年式に偏った大量放出が起きる構造ではありません。
先代の「最終型」:2025〜2026年式は、新型と見比べる層が出てくる年式です。新型が520万円からと高いぶん、「内容は先代でいい」と考える層が最終型の中古に流れれば、価格は下がりにくいとみられます。
いずれも見通しであり、実際の動きは今後の流通台数次第です。
買い手・売り手のアクション
- 先代コンパスを中古で探している方:新型の影響が出るのは、下取りが増える年末以降とみられます。急がない場合は、在庫が増える時期まで様子を見る選択肢があります。買い時マップで、年式ごとの割安なゾーンを確認できます。
- 新型を検討していて、中古との比較で迷っている方:新型は520万円から、中古の最終型は355万円から。約165万円の差を何で埋めるかが判断の分かれ目です。車種比較ツールで、新型と先代の維持費・装備の差を並べて確認してください。
- 先代コンパスを持っていて、売却を考えている方:新型の発売で、下取りの動きが活発になる時期は買取の競争が強まる場合があります。リセール予測で将来の価値の目安を確認し、複数の見積もりを比べるのが安全です。
ジープの直近の動きは、「ジープ「グランドチェロキー」32.8万台に3度目のリコール 中古選びの確認点は」でも取り上げています。
まとめ
- ステランティスジャパンは2026年10月7日、9年ぶりに全面刷新した新型コンパスを520万円から発売しました。1.2リッターターボの48Vハイブリッド(145PS)で、燃費はWLTCモードで19.6km/Lです
- 先代の発売時の最上位(419万円)と比べて、新型の最廉価は約100万円高い水準です
- 中古のコンパスは流通441台・平均252万円・55〜475万円(2026年10月時点)。新型との価格差が大きく、直接の影響は限定的とみられます
- 下取りが増える年末〜来春に、2020〜2022年式を中心に流通がどう動くかが、次の注目点です
実際の取引価格は、個体の状態や地域によって変動します。売買のタイミングは、最新の相場とあわせて確認してください。